ブログの閲覧数やアクセス数を増やすための施策はいくつかあります。ブログの運営を行っていると、いくつかの集客施策の中でも特にSEO対策について興味を持つようになります。SEO対策と聞くと専門的な技術が必要そうに思ってしまいますが、実際はふだんのブログの書き方を変えるだけで行えるものもあるのです。
そこで、SEO対策を行うときに実際に行えるブログの書き方を解説します。また、SEOの基本的な知識やブログを運営するときに押さえておきたい項目もあわせて紹介しますので、ぜひブログ運営でアクセス数にお悩みの方は参考にしてください。
そもそもSEOとは

ブログやWebサイトを運営するときに、SEOという用語を耳にしますが具体的にどのような意味なのでしょうか。まずはSEOの基本的な内容を確認していきましょう。
自分のブログを検索上位にする施策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では検索エンジン最適化という意味です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自分のブログやWebサイトを検索の上位に表示させることを指し、アクセス数を増やしたい場合に重要な施策となります。
ブログのアクセス数を増やすための施策はいくつかありますが、SEO対策は広告費用などの高いコストを必要とせずに行える点が大きなメリットです。
SEO対策は継続的に行うことで効果が出てくる施策でもあるため、ブログの集客力を上げたい方はしっかりとSEOの知識をつけましょう。
SEO対策には内部施策と外部施策がある
SEO対策にも複数の施策があり、大きく分類すると内部施策と外部施策のふたつがあります。内部施策とはWebサイトのコーディングやブログの内容を工夫するなど、ブログ内の対策を行うことです。この内部施策には、Webサイトのコーディングやブログの表示速度を見直すことによって検索エンジンに対して評価してもらうためのテクニカルSEOと、ユーザーの満足度を高めることを主な目的にしてブログの記事の内容を充実させるコンテンツSEOがあります。
一方で外部施策は、自身のWebサイトを他サイトで紹介や引用されている「被リンク」の量や質を向上させることを主な目的にしています。検索エンジンは、複数のサイトで紹介や共有されているWebサイトを高く評価しているため、被リンクに関する内容もSEO対策では重要です。
ただし、外部施策は外部への働きかけが必要となるため、短期間での対策が難しく、外的要因に影響されやすいため、まずは内部施策から対策することをおすすめします。
ブログの質を上げることでSEO対策になる
SEO対策を行うためには内部施策を行うことが重要ですが、ブログの場合はより良い書き方で記事の質を向上させることで、SEO対策を自然としていることになります。
SEOで評価される項目は多岐にわたりますが、基本的には検索エンジンを利用しているユーザーが望む内容を記載できているかが重要です。そのため、検索したキーワードに関連した内容を記載してあったり、信用の高い内容を紹介してあったりすると検索エンジンから評価され、検索順位も上がります。
逆に誤字脱字があったり、あいまいな情報ばかり記載されていたりすると、評価が低くなってしまい検索順位も上がりません。そのため、自分のブログを見たユーザーが「このブログを見てよかった」「ブログの内容で悩みが解決した」と思われるような高品質な内容を目指してください。
SEO対策で重要な8つのブログの書き方

SEO対策を行うときに重要となるブログの書き方がいくつかあります。どれも基本的な内容となってくるため、自分が内容を満たせているかぜひ確認し実践してみてください。
キーワードに合ったタイトルや見出しを設定する
SEO対策を行うときには、まずキーワードを決めてその内容に沿ったタイトルや見出しを設定することが大切です。検索エンジンで上位に表示されるためには、特定のキーワードに絞って関連する内容で統一することが重要になってきます。
例えば、「東京 おいしい ラーメン」のキーワードで記事を作成する場合、タイトルを「東京でおいしいラーメン店5選を紹介」のように設定し、見出しではラーメン店を紹介するようにしましょう。
このとき、「東京でおいしいお店はどこ?おすすめを5つ紹介」のようにラーメンを除いてタイトルを作成してしまうと、ユーザーが自分の知りたい情報が書かれていないと思われてしまいます。できる限り、タイトルにはキーワードの内容を盛り込み、ユーザーのほしい情報があるとわかるようにしましょう。
検索者の意図を考慮する
ブログを執筆するときには、キーワードを検索しているユーザーが何を目的にしているかを把握することが大切です。先ほどと同じように「東京 おいしい ラーメン」で検索している場合、ユーザーは東京のおいしいラーメン店を探している可能性が高いです。
さらに深堀すると、ラーメンを検索しているため、ディナータイムよりもランチタイムでの利用者が多い傾向にある可能性もあります。仮にランチのお店を検索している方が多いと予測される場合は、お昼時の混雑具合の情報を記載すると、よりニーズにあった記事内容にできるでしょう。
このような検索者の意図を考慮する場合は、検索者の属性や特徴(ペルソナ)を把握することも大切です。年齢、家族構成、性別など、検索者の特徴を細かく把握し、検索意図を正確に知るようにしましょう。
信憑性の高い情報を記載する
ブログに記載する情報は正確で信憑性の高いものを記載するようにしましょう。間違った情報はもちろん、「~だと思います」や「かもしれません」などのあいまいな文章ばかり記載してしまうと、「このブログは何だか信用できないな」と思われてしまいます。
このため、ブログに記載する内容は自信をもって紹介できるように、事前調査が重要です。情報のソースを明確にしたり、自身で取材を行ったりして信憑性の高いものを紹介できるようにしましょう。
独自性の高い内容を目指す
競合サイトやブログが紹介していない、独自性の高い記事を執筆することもSEO対策を行う上で重要です。他のサイトと似たような内容ばかりを紹介すると、「この記事は他の記事と比較して特筆する部分がない」と検索エンジンが判断してしまい、なかなか検索順位が上がりません。
逆に、オリジナリティの高い見出しを設定できていると、他サイトと差別化ができ検索エンジンから高評価を得やすくなります。キーワードや検索意図から離れた内容を盛り込むと逆効果になってしまうため、内容の設定が難しいですが、競合サイトと見比べて独自のものをいくつか組み込んでみましょう。
内容ごとに適切な改行を行う
ブログの文章は2~3行を目安に改行を行うことが大切です。改行をせずに一文を横並びにしてしまうと、視覚的に文の区切りがわかりにくくなってしまいユーザーが最後まで見てもらえない可能性があります。基本的にひとつの内容は2~3行に収まるように調整しながら、段落を意識して改行を行いましょう。
また、ひとつの文章が長くなってしまわないように、細かく句点を打つことも大切です。基本的には1行から1行半に一度句点を入れるようにして、どれほど長くても2行以上句点がない文章を作らないように意識してください。
同じ文末表現を繰り返さない
「~ます」や「~です」などの文末表現が連続して同じものにならないように注意しましょう。同じ文末表現が続くと、単調な文章となりやすく、読んでいて違和感を感じてしまいます。文末表現はできる限り毎回変えるようにして、どれほど多くても3回以上同じ表現を繰り返さないように内容を調節しましょう。
また、文末表現は「ですます」や「である」、「会話調」などいくつか種類がありますが、これらが混ざらないようにすることも大切です。自身のブログのターゲットを意識しながら、最初にどの文末表現を使うか決めるようにしてください。
表記ぶれや誤字脱字を減らす
表記ぶれや誤字脱字があると、質の低い記事とみなされ上位に表示されにくくなります。検索エンジンがサイトをチェックする際に、AIが正しい表記かどうかをチェックしているため、間違った表記が多いと記事の質が低いと判断されてしまうのです。
ユーザーからしても、表記ぶれや誤字脱字があると文章が読みづらくなってしまい、途中で読むのをやめてしまう原因となるため、ブログを投稿する前に間違いがないか確認するようにしてください。
要点や結論を最初に持ってくる
見出し内の文章の最初に要点や結論を持ってくることで、読みやすい文章を作成することができます。常に最初に結論があると、ユーザーが見出しで伝えたい内容がわかりやすくなるため、満足度の高い文章になりやすいです。
このような結論を最初に持ってくる書き方をする場合には、「PRAP法」という書き方を参考にすることがおすすめです。「PREP法」は説得力のある文章を作成するときに役立つ手法で、「結論」、「理由」、「例題」、「結論」の構成とすることで書き手が理解しやすくなるという内容となっています。
短い文章で説得力のある内容としたいときにも用いられるため、文章が冗長になりやすい方も意識してみるとよいでしょう。
SEO対策時に押さえておきたい3つの要素
SEO対策を行うときにはブログの書き方以外にもいくつか押さえておきたい項目があります。ここでは、代表的なものを4つ紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
ツールはWordPressがおすすめ
これからブログを作成する場合や、新しいブログのツールやサービスに変えようと考えている場合はWordPressの利用がおすすめです。WordPressのメリットは、デザインや商用利用などの自由度が高い点にあります。
WordPress以外にもブログサービスを提供している会社はありますが、どれもデザインやドメインの制約があり、SEO対策を行うときに障壁となりやすいです。また、サービスによっては広告が勝手に挿入されたり、検索エンジンのアルゴリズムの変更への対応ができなかったりします。
さらに、ブログの運営に慣れてきてサイトデザインや、アフィリエイトの知識がついた際に、カスタマイズも行いやすいため、中長期的な運用を計画している方はWordPressで初めてみてください。
画像や表を活用する
見出しごとに画像や表を挿入して、視覚的にわかりやすいブログにすることも大切です。長い文章の記事を作成してしまうと、途中で読むのをやめてしまう可能性が高くなります。また、画像には文章よりも多くの情報を伝えられる性質があるので、有効活用することで読者にとって理解しやすいブログになりやすいです。
また、動画を挿入することで、さらにわかりやすいコンテンツにすることもできますが、動画ファイルのサイズには注意が必要です。あまりに大きなファイルになってしまうと、Webサイトの読み込みに時間がかかりユーザーがたどりつけない可能性があります。
目次やディスクリプションを設定しよう
ブログに目次やディスクリプションを設定することで、ユーザーがブログを利用しやすくなったり、内容を理解しやすくなったりします。
目次があることで、自分の知りたい情報にすぐたどりつけるため、ユーザーのニーズに応えやすいです。近年のユーザーの動向から、必要な情報をできる限り早く知りたい傾向にあるといわれています。そのため、自分のサイトを見てもすぐに知りたい情報がわからないと判断されたら、他のサイトに移動される可能性があるのです。
また、ディスクリプションを設定することで、検索エンジンで自分のサイトが表示されたときに概要がユーザーに伝わりやすくなります。さらに検索エンジンも情報が把握しやすいため、設定しないよりも評価が高くなりやすいです。
なお、最近のSEOの傾向としては、昔ほどディスクリプションが大きな影響を検索エンジンに与えるということはないでしょう。
SEO対策のポイントを押さえてブログを書いてみよう
SEO対策と聞くと専門的な知識や技術が必要と思われやすいですが、実際にはブログの書き方を変えるだけで対策できる部分も多いです。基本的には、キーワードを頼りに自分のブログに訪れたユーザーが、知りたい情報を手に入れやすいように執筆することが重要になってきます。
また、ユーザーにとってわかりやすい文章を執筆するだけではなく、サイトのツールを活用したり、ディスクリプションなどの設定を細かくしたりすることでもSEO対策となります。
アクセス数やコンバージョン数、アフィリエイトの流入などを目指している方は、ぜひすぐにできるSEO対策がないか確認してみてください。
まとめ
ブログを運営していくうえでSEOを知っているのと、知らないのとでは集客の方法が大きく異なってきます。集客方法はSEOだけでなくSNSや広告といったほかの手法もありますが、SEOの知識は備えていたほうがいいでしょう。最初はなかなか順位を上げることが難しいかもしれませんが、コツをつかむとすんなりと順位があげられるようにもあります。自分でなかなか順位を上げられないという人は、セミナーや講座に通ってアドバイスもらえる環境を作ることをおすすめします。